先日、我が家のわんこが15歳で旅立ってしまいました。
ヨーキーとミニチュアダックスフンドのミックス(雑種)で、見た目はちょっと足の短めなヨーキーって感じの仔でした。
15歳を過ぎてから急に老いが進行していた感じです。
狭いところに入り込んで、ぼーっと過ごしていたり。
遊ぼうとおねだりすることもなく。一日中ソファに横たわっていることが多くなりました。
亡くなる数ヶ月前から、咳が出始めて薬を与えていたのですが。
1ヶ月ほど前に、歩き出したと思ったら、
壁つたいに体を支えながら歩いたりしていて。
突然、痙攣をおこしたように倒れてしまったり。
食事も水もまったく口にしてくれなくなってしまいました。
動物病院で血液検査をしてもらったところ。
腎臓と肝臓の数値がとても悪くて、腎不全と肝不全を患っているとのことでした。
人間であれば、人工透析となるのですが、犬には人工透析がないので。
代わりに点滴を毎日してもらっていました。
1週間ほどでだいぶ状態も安定していたので、通院を毎日ではなく2−3日に1度に変えて様子を見ている状態でした。
食欲ももどり、物凄い勢いでご飯を食べてくれるようになり。
このまま、しばらく安定してくれそう。そう感じて嬉しく思っていました。
亡くなる前日。
わんこは我が家に来てから、ずっと一緒に寝ていたのですが。
数ヶ月前からベットから落ちてしまったりすることが多くなったので、ベットの下に毛布を敷いて寝ているようになりました。
最近は、夕ご飯を食べると、さっさとベットの部屋に移動して寝ているのです。
私が寝室に入っても、顔を持ち上げることもなく、爆睡状態。
それがその日は、起きて私が来るのを待っていたようでした。
ベットに上がりたそうにしているので、久しぶりにベットに寝かせてあげると
私の腕枕ですやすや寝息を立て始めました。
「元気になってくれて本当に良かった。」
そう安心して横になりました。
朝目覚めると、ベットの足元辺りでスヤスヤと寝息をたて、よく寝ていました。
最近は死んでるんじゃないか?と不安になって触って確認をしてしまうのですが、そんなことをする必要もないくらい寝ているのがわかりました。
落ちてしまうと大変なので、私の起床とともにわんこはベットの下に移動。
少し顔を持ち上げましたが、また眠りに入っていきました。
1時間ほどしたとき、わんこが寝室で顔を持ち上げているのが見えました。
(起きたんだな。リビングに連れてきてあげよう。)
わんこをリビングに連れてくると、お腹が空いているのかキッチンをウロウロ。
朝ごはんを用意すると、少し食べて満足したのか、いろいろな場所をウロウロ。
私も安心して(油断して)、そのまま放置していました。
時間にして1時間くらい経ったとき。
「ヒューン。ヒューン。」
今まで聞いたこともないような鳴き声をあげました。
びっくりして様子を見に行くと、ぐったりとしたわんこ。
抱きかかえてみるとお尻が汚れていました。
どうしたんだろう。気持ち悪くて鳴いたのかな?
おむつを外してお尻を拭いていたとき、わんこが顔を持ち上げました。
「なに?」
わんこに話しかけると、みるみる目から輝きが失われていきます。
「ラーくん!ラーくん!」
わんこの名を呼んだのですが、答えることはなくグッタリとしています。
急いで病院に向かい、先生に救命処置をしていただきましたが。
先生の救命処置も叶わず、わんこの命は天に向かってしまいました。
前日はとても体調が良さそうだったので、快方に向かっていると思っていたのに。
まだまだ一緒に家族で居てくれると思っていたのに。
ある程度の覚悟はありましたが、明るい兆しが見えてきた!
そんなふうに思った(思いたかった)だけに。
それでも小さな家族を失った悲しみは想像を超えて大きかったです。
鳥やハムスターより喜怒哀楽がよくわかるからでしょうか?
生きている時間が長かったからでしょうか?
ここまで、わんこが私達に与えてくれた色々が大きかったこと。
今更ながら感じています。
生前は、「私が一番泣かないと思う」なんて家族に言っていたのに。
一番泣いたのは私でした。
他の家族も、私の見えないところできっとないているのでしょうが。
いい年した大人がひと目もはばからず、大泣きしてしまいました。
最初で最後の我が家に来てくれたわんこ。
子供が小さいときは、仕事で忙しい私の代わりに、子供と同じ時を生きてくれて。
寂しさを埋めてくれました。
ときにワガママで、食いしん坊で、愛らしく。
いつも私の背中にぴったりと寄り添って眠っていたね。
料理を作り始めると、必ずキッチンでおこぼれを貰おうと待機していたね。
氷ときゅうりとキャベツが大好きで。
食欲がなくてもきゅうりとキャベツなら食べてくれたね。
まだまだ、お別れなんて先のことだって思っていたのに。
ちょっとくらいヨボヨボになっても、長生きしてくれると信じてたのに。
あまりにもあっけなく、私達の前から逝ってしまうなんて反則だよ。
ラーくんがいてくれたから、我が家はいつも明るかったし。
話題に事欠かなかった。
最後に、呼んでくれたとき、お別れの挨拶だって気がついていれば
抱きしめて旅立たせてあげれたのにね。
ごめんね。本当にごめんね。
ありがとうね。たくさんの幸せを運んできてくれて。
本当にありがとう。
またいつか、一緒に暮らせるといいね。
またいつかが来ることを信じて。
ラーくんの思い出を胸に生きていくからね。
またいつか、我が家にやってきてね。
ラーくん。大好きだよ!
ラーくん。アイシテル!
またね!
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